楽器ケースは湿度・温度対策になるのか(その1)
楽器をケースに入れておくと、温度・湿度変化の影響を受けにくくなるという話を聞いたことがある。
が、実際測定までしてみたデータまでは見たことがなかった。
実際のところどうなの?と知り合いの楽器製作者に聞いてみたのだが、その方もデータは持っておらず気になるとのこと。そこで、実際のところどうなのか気になったので調べてみた。
ここからの一連の記事では「ケース内の温度・湿度環境が、外部環境の変化にどの程度影響を受けるのか」を調べています。そもそも「温度・湿度の変化そのものが楽器にどのような影響を具体的に与えるのか」については調査の対象外とする。
また、自分がなんとなく納得できればいいや、くらいの気持ちでやっているので精度や考察は適当だと断っておく。
準備
今回の目的では、温度・湿度を測定し記録する必要がある。
今回はESP32とDHT11(温湿度センサ)を用いて測定できるセットを二つ作り、ケース内外を測定して比較をする。データはGoogleスプレッドシートに5分おきにためるようにした。
ケースの中での電源確保に困ったが、cheero canvas 3200mAhを利用することにした。
測定結果1
2つのセンサの誤差を見るため隣に置いて測定。
上のグラフが温度、下のグラフが湿度です。
途中青の線が抜けてるのはバッテリー切れのため。雑ではあるが、増減の傾向はほぼ同時と思ってよさそう。参考までに部屋のセンサ – チェロ用センサの平均値が0.4℃ 湿度-3.4%だった。
なお、日中温度が上がっている時間帯はエアコンをつけているときです。エアコンつけると湿度が下がるのが見えてちょっと面白い
本当はもっとちゃんと校正したほうがよいのだろう。が、今回は絶対値を測定したいわけではないのでこんな傾向があるんだくらいの把握で先に進む。(次回に続く)
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